電気けいれん療法(電気ショック療法)


精神科の治療の一つに電気けいれん療法があります。電気けいれん療法は、精神科薬の効果があまりない方、希死念慮が強い重度のうつ病の方、緊張性の高い方が対象になります。

従来の電気けいれん療法の機械

最近の電気けいれん療法の機械

突然、お医者さんに電気けいれん療法をすると言われたらビックリしますよね。少なからずリスクがあるものなので、同意書にサインしない限り強制的にされるものではないので、安心して下さい。
現在は麻酔をして電気をかけるので、昔のように痙攣発作による骨折などはほとんど無いです。

副作用
・頭痛
・治療前後の記憶喪失
・死亡事故は5万回に1回と言われています。
頭痛は一時的なもので、治療が終了すると回復します。記憶喪失に関しては人により数ヶ月続く場合があります。

治療の頻度
1週間に2〜3回のペースでトータル10回前後行います。

治療費
3割負担の方で1回12000円ぐらいになります、

治療時間
開始から終了までは20分〜30分くらいかかります。こめかみに電気を流す時間は約5秒程度です。
その他の時間は麻酔の準備、施行、覚醒の確認等が行われます。

事前検査
近年の電気けいれん療法は安全性が高まっており、事前に電気に耐えれるのか、心臓、脳、血液などを調べて問題がない場合のみ治療が実施されます。

治療効果
電気けいれん療法はなぜ症状が改善されるのかは分かっていません。
しかし、実際に重度の症状が改善しており、治療効果も高い結果が出ています。

結果
電気けいれん療法は治療費が高額なため、治療を受けた際は高額医療制度を使うなどして下さい。
高い効果が期待されますが、身体的リスクもあるので、家族、本人と良く話し合って決めて下さい。特に高齢者や持病をお持ちの方は医師を含め相談しながら決定をして下さい。


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